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09.09.13
凄腕左官職人2
初めて会う若造でも、
路上に左官のサンプルを並べて、
土や、左官のことを丁寧に、
軽快な江戸弁で話してくれました。
鏝を貸していただき、
磨きの壁を実際に触らせてもいただけました。
丁寧にといっても、江戸弁です。
どっちかっていうと喧嘩口調です。
「このコテはオレが作っちまったんだ。何だと思う?ノコギリをちょんぎっちまった」
「和辻哲郎はなぁ...風土ってぇいうのはなぁ...」
「文化ってなんだ?」
「大津磨きってしってるか?」
「新しい事、思いついたんだよ...オリーブオイルをつかってるんだ」等々...
コテを動かしながら矢継ぎ早に問いかけてくる。
70才を過ぎた技を極めた職人が新しい事を模索している。
炉壇師である榎本さんに炉(火鉢を入れる外側は土壁になっている)
を見せてもらった。
垂直、平滑な面 に美しい曲線のくぼみが作られている。
榎本氏:「この曲線はコテじゃぁできねぇ。何を使ったかわかっか?」
本多:「何を使ってるんですか?」
と答えを急いだ私に厳しい口調で
「見て解らないなら考えろってんだぁ」
「考えて解らないなら触ってみろよ」
「それでも解らないなら質問しろぃ!」
答えは教えてもらうものではない。
ということか。
答えは確かツバキの葉だったと思う。
強い撓りがあり、指先に土の感触が伝わるという。
巣鴨の路上にはみ出る榎本氏の作業場で教わるのは
土の事だけではなさそうだ。
多くの人が、榎本氏の路上工房に集まる。
職人はもちろん、学生、OL、建築家...
みな、怒られに来ている節がある。
まさにストリート・スマート の工房なのだろう。
09.09.12
あと1日
みんな直前になって電動ろくろを知らなかったので
写真を公開します。でも今年の生徒はこれを見ることはないか...
それから、焼成窯
なかなか見ることは少なから写真を撮ってきました。
私の作品はこうご期待
どこかで写真アップします。
それから、試験結果がでたら、
私のクラスの成績も...
この2カ月頑張ったものが受かるはずです。
健闘を祈ります。
、
09.09.12
もうひとつの理由
「足の裏の地図」には間取りとルールを決めるという他に、
もうひとつ理由があります。
杉板のリビングは、日当たりのいい部分と、そうでない部分ができます。
また、天井の高い部分と低い部分も作りました。
それは、彼に気持良いところを探してもらいたいからです。
今が満足であると、人は楽をします。
視覚的に好奇心が生まれにくい彼には、
温度や風、においなど、不満を持つことが、
この場を動きたいという動力になり、
動く意味が生まれると考えました。
だから、自然の風を入れ、太陽を取り入れ、均一にしない。
2007年、東京ビックサイトのリフォームフェアで講演会をしたことがあります。
この時もこの話をしたのですが、
「ムラを作る」
と話をしました。
全ての場所が連続しながらも、違う価値を持っている場所にできないか。
五感でその価値の違いを感じ取ることができないか?
そんな考えです。
これは障害を持つ方特有の家づくりではないことを皆さんに伝えたい。
→私の仕事
09.09.11
今年もあと2日
二級建築士の試験があと2日に迫っています。
今年の課題は商店街に建つ工房のある店舗併用住宅(コンクリート造3階)
という課題です。
今年は不景気の影響か、去年の33人という生徒数を大幅に下回り
18人しかいません。先生の数は減っていないので、
今年はとてもラッキーなんです。
先日工房に体験に行ってきました。
今年の課題を体で感じるためです。
生徒にもそのことを話をしましたが、
一体何人の人が行動に移したか...
甚だ疑問です。
真剣になれば、行動に移すものなんですけどね。
授業も終わりましたし、今年の予想問題。
まずは「商店街に建つ」というテーマ
商店街というところから、それほど大きい敷地ではないはず
300m2なんてありえない。200m2かそこらでしょう。
また、北側道路は非常に難しい。おそらく角地で、
南側道路が含まれると思われます。
それから提出図面がA2である以上、3階分の平面図を
入れるには、横に細長い建物よりは、
縦に細長い建物になるような気がします。
09.09.11
温度差のバリア
ある冬の午後。
気温は低いが、太陽の光が畳の部屋に入ってくる。
寝たきりの彼が畳の隅に寝ていた。
今まで、ほとんど自発的に動いていないように思える。
家のリフォームの打合せが続き、彼の話題にもたびたびなる。
日の当らない畳の上はちょっと冷たいかもと思っていたら、
いつの間にか、日当たりのいい場所にポジションを変えている。
気持よさそうだ。
議論はいろいろ続き、キッチンの話になる。
カフェの様なキッチンがいいとか、
リビングが見渡せるキッチンの配置がいいとか...。
しばらくして振り向くと、
今度は畳の部屋とリビングの間にある板の間に頬をつけている。
ひんやりしているのか、気持よさそうだ。
初めて会ったときから全然動きのない子だと思っていたが、
実は感じているのだ。
我々と同じ空間を感じている。
温度差は、太陽の光と影は、
彼に情報を送っているのだ。
その日の帰り道、
この家でのコンセプトが、頭に浮かぶ。





