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09.09.27

私の考えるバリアフリーの基準

category:バリアフリー,子供の空間,BLOG

最近、色々なメディアでバリアフリーが叫ばれ、

基準が設けられています。

でも本当に画一的な基準でいいのでしょうか?

 

とある町のデイサービスセンターを設計していた時の経験。

 

設計1年。現場常駐1年半。福祉施設について考え続けた日々があり、

竣工後、不具合に備え1カ月間施設に常駐した貴重な経験があります。

本当に色々な人が来ます。

公共施設だからしょうがないのですが、色々な体格、病気、障害、性格、性別...

中には90度腰の曲がったおばあちゃん(曲がり過ぎて股下をのぞいて後ろを見ているようだ!)

電動車いすで暴走するおじいちゃん、耳の遠いおしゃべりおばあちゃん。

 

出会った人は、私の設計した建物を思い思いに使い、感想を言う。

手摺、案内板、カウンター、パンフレット置き場、ベンチ、トイレ、洗面、扉...

すべては私が公共のバリアフリーを調べ、この町の人に合うように悩み考えた高さ、素材、色、大きさでできている。

 

でも、一人として全てがぴったりいく訳ではないのです。

トイレが高い、案内の文字が見えない、扉が重いなどなど

貴重な意見。

 

見ればみんな体格も性別も違う。そりゃそうだ。

私の住宅においてのバリアフリーは基準を無視すること。

基準寸法はもちろん覚えているが、常識にとらわれずに、

その人を見ること、動きをみること、体格をみることから始めたい。

 

私の尊敬するバリアフリーの専門家はこんなことをするらしい。

→手摺の高さを決める。

 

09.09.26

職人とプロの違い

category:カチアルイエ,BLOG

職人プロの違いって云われても、

よくわからないですよね。

 

左官職人榎本新吉さんの言葉を借りれば

「一から十を知ってればなんでもできるっていうんだよ。今の若いやっぁ十から百までなんだぁ。一から十を知ってれば千でも万でもできるんだよ。」

 

「職人って言うのはなぁ可能性なんだよ...」

 

って言われました。 

職人側からみると違いはここでしょうか。

 

設計者の立場で考えてみます。

「A」    という物を作ってほしいという依頼があったとします。

 

80点の「A」を作るのがプロ。

 

A+」や「S」を提案し作るのが職人。

ということですかね。

 

裏を返せば、注文通りには作らない。

やなやつかもしれない。

 

今の規格化建築では物件によって(たとえそれが+だとしても)

ムラがあることは敬遠されます。

それを許せる会社は本当に素晴らしいと思う。 

 

もし、大手の会社が、規格品で、とてもいいことを思いついても、

それが実現しないことがあるかもしれません。

 

そう思った体験は、とある寿司屋のアルバイトの大トロを食べたときです。

 

大トロをアルバイトが食べられる理由

 

素人とプロと職人の差

09.09.25

カチアル教会

category:BLOG

めぐみ教会.jpg今、あるキリスト教会の皆さんとこれからの教会はどうあるべきか?
について仕事として参加させていただいています。

教会の会員による寄付によって成り立っている教会。

神社の様な神事、祭、お賽銭、おみくじ、お寺の盆、施餓鬼、墓、供養料などの集金
システムが無い教会が多い。

なのに、ボランティアによる、慈善事業に取り組んだり、
困った人を助けています。

建物の維持、管理にも当然費用が掛かります。

そんな困った教会のお手伝いをさせていただいています。

会員の皆さんと、土浦のめぐみ教会の「めぐみ祭」に参加しました。
写真は祭りの屋台(雨が降っていたので、半分屋内でした)

幼稚園、教会、チャペル(結婚式・葬式)、高齢者サービス、障害者サービス
牧師様の意識の高さ、危機感、分析力、行動力。
現代的な手法を用いた運営。大変勉強になりました。

カチアル教会のお手伝いを今しています。

→私達の仕事

 

09.09.24

手すりの高さが110cmでは幼児が落ちる

category:バリアフリー,子供の空間,BLOG

 

hn邸階段.jpg知識のある設計者でも教わった知識を疑うことをしないと

問題に気がつかないことが多い。

でも知識重視の設計者が多いのも事実。

もっというと、設計者ではないお客様担当者が、

間取りを決めるなんてとんでもないことだ。

 

わかりやすい例は階段手摺。

 

一般的に使いやすい階段手摺の寸法を問われれば、私は85cmと答える。

私の身長が168cm。確かに日本人の平均身長からすれば、握りやすく使いやすい。

落下防止の手すりは、110cmである。

 

この基準だけ知って設計する人が圧倒的に多いと思う。

それは、色々な建物がそうであるから。

やはり使う人のことを考えないといけない。

 

たとえば、子供を抱いて階段を下りる場合。

片手にベビーカー、片手に子供なんて光景見たことがありますよね。

 

では自分の肘の高さは何cmか知っていますか?

私の肘の高さ、つまり子供を抱くときは肘の内側の高さが、

子供のお尻になるので、この高さが重要です。

 

ご自分の高さを測ってみてください

 

私は109cmでした。

つまり、手摺の高さが110cmとしても、

ほとんど同じ高さに子供のお尻があるのです。

もし、あなたがよろけたら...

階段にいたってはもっと低い。

 

私はその基準を理解したうえで、

場合によってはスカスカの手すりを提案します。(写真の様に...)

落ちるかもしれません、でも大事故にはなりません。

子供の注意を意識させてください。

 

その家族を考え決めます。

だから事務所にマニュアルや標準仕様はありません。

あなたの家族を見て、全てを決定するからです。

 

→私の考えるバリアフリーの基準

09.09.23

数字に出来ない気持ちよさ

category:日々のできごと,BLOG

けやき広場.jpgさいたま新都心のケヤキ広場に出動

さすがに連休だけあって

賑わいのある広場です。

 

この広場、イベントの無いときが

静かで、本当に いい

ずいぶん前のコンペで設計書を決めた建物ですが、

紙の上からこの気持ちよさを読み取れた

コンペの審査員ってだれだったのでしょうか?

 

普通の人ってなかなか図面から気持ちいい空間とか、

美しい空間って伝わらないですよね。

だからどうしても数字で表される、

何℃暖かいとか、電気代○○円お徳とか、

床の音が○○デシベル静かだとかが分かりやすい。

 

家ってそれだけでは無いのですよ。

数字にならない気持ちよさやかっこよさ美しさを

伝える ためにパースや模型を作ります。

伝える方もがんばりますので、

そのよさを是非図面から読み取って

欲しいと思います。

 

気持ちよいベランダはこちら。


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