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10.10.20
第八回FLAT4勉強会(復興小学校)の報告
category:BLOG
10月16日(土曜日)第八回FLAT4勉強会が開かれました。
テーマは、「中央区の復興小学校」についてです。
今年に入って3回目、
都合8回目の勉強会なんですけど、
今まで、
「ケニアの建築」×2
「カタールの都市計画」
「マンションの大規模修繕」
「家具エンジニアの仕事」
とやってきました。
参加者は、毎回20人程度で、
今回も、25人くらいだったのですが、
その顔ぶれが、マニアックかつ、豪華。
大学の准教授や、保存運動に参加されていた方、
保存の専門家、写真家、設計事務所など様々でした。
このメンツなら、雑誌や新聞社を呼んだ方が良かったと
反省しています。
復興小学校とは1923年の関東大震災で倒壊した小学校を、
不燃化し(鉄筋コンクリート造)建て替えたもので、
都市計画上の防災拠点としての位置付けや、
その当時の意匠ですが、非常に凝ったモノが多かったようです。
講師をしていただいた、川島智生さんは、関西の出身で、
大阪、神戸、京都をはじめ、多くの同時期の小学校を調べています。
東京の特徴をとらえるのに、
その他(大阪、神戸、京都)の都市部の学校建築との比較、
その歴史、地域社会の構造の違いを引き合いに出され、
話されていただきました。
常磐・明正・坂本・城東小学校を中心に、
そのきっかけに当たる、震災復興という出来事、
それ以前の小学校の状況など、
非常に難しい話だと思いますが、歴史家でない、
我々意匠屋にも、理解しやすい言葉で話をしていただき、
感謝です。
写真を見ると、設計者、担当者の考えた痕跡を見ることができます。
既製品がほとんどない時代、使われ方、時代の潮流、等から
設計者や担当者、施工者のことが読み取れます。
私も普段から、なるべく既製品は使いたくないと思いながら、
経済性を考えると、どうしても使わざる得ないのですが、
所員には、下手でもいいから自分で考えて作ってみろと言っていました。
既製品は楽なんですよね。品番書けば、現場に施工される。
でも、自分の考えの痕跡が残るくらいの仕事をしていきたいと、
思います。
川島さんの話のあと、」、「中央区立明石小学の保存を望む会 」の
今までの活動報告をしていただけました。。
実は、最近解体が始まってしまったようで、
悔しさがにじみ出ているプレゼンでした。
昨年末、中央区の明石小学校の解体決定を機に、
歴史的な位置付けを再考した方がいいのではという動きが始まり、
マスコミにも取り上げられ、
日本建築学会が重要文化財相当すると発表しています。
それでも、決定は覆ることなく、
解体、新築(スクラップアンドビルド)の流れは止まらなかったようです。
小学校という特異な用途(建築)ということも影響があるようです。
・多くの工事、備品等に予算が付き、利権が絡んでいる。
・地域住民に建物の価値を理解する様な運動が今までなかったし、理解されていない。
・スクラップアンドビルドするのが普通で、リノベーションして使い続けることができると言う理解が少ない。
・現在通っている子供を持つ方は、区にたてついてまで新しい校舎を建てることに反対する材料が薄い。
・反対・賛成に二分されると、子供がいじめられる等の不安がある
・教育ママにとっては最新設備の学校がいいという意見もある。
・卒業生の団結が大きな声になるのですが、都心部(一等地)過ぎて、卒業生が住んでいななど...
根の深い問題ですね。
個人的には、環境の時代に入った今、
重要文化財になって保存されることではなく、
古いものに、新しい価値を付け加え、
使い続けることが、建物にとって、
幸せだと思います。
望む会のHp にも載っていますが、
小学校に通っていた人たちは、
校舎が歴史的に貴重で、他とは違うものであるとは、
誰も教えてくれなかったと言います。
だとすると、貴重な歴史のある建物で学ぶという
生きた教材を使いきってないことになります。
建築に対しての教育が日本は立ち遅れていると、
よく言われますし、ヨーロッパは、小学生の時に、
古代の建築様式を習うそうです。
地域のカチアル建物を、日ごろから何らかの形で、
子供たちが接する機会を作ること、
今回、明石小学校は守れなかったことを、
次に生かすとするならば、
そうした、建築の教育や、
身の回りの残したい建物を知るということが
大切なのだと思いました。
4時間の長い勉強会になってしまいましたが、
飲み始めてからも、復興小学校の話題が尽きませんでした。
「川島さん」、「中央区立明石小学の保存を望む会 」のみなさん。
本当に、ありがとうございました。






