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09.04.15

「画廊」に「茶室」?
「画廊に茶室を作りたい」
「画廊に茶室を作りたい」
最初に話を聞いた時、意味がよくわからなかったのを覚えています。
「閑々居」という銀座の南端、新橋交差点に位置する現代日本画を扱う画廊があり、この画廊に外国人旅行者や若い人向けに気軽に日本の文化を体験できる空間を作り、かつ画廊としての機能を維持する。
そんな要望から始まったプロジェクトでした。
「楽しい時間と空間を共有する」
茶室は客あっての空間。主客共に楽しい時間と空間を共有し、芸術、自然、風土、知的な会話に興ずることが茶事とするならば、茶室にすわり、土間の窓から垣間見た絵は風景となり、絵が掛け軸となり、絵画が話題を提供するように配置しました。点前の所作と会話を愉しみ、絵画を魅せる。主-客-絵画が一体となる空間を目指しているのがこの茶室です。
自然素材を使った壁、古材
壁の土は左官職人川西栄氏によるもので、明石の土と京の土のブレンド。古材の梁のフレームに柔らかいRの壁がつながっています。この古材、信州上田の造り酒屋の垂木(たるき)だが、さすがに垂木でもいまどきの通常の柱より太い。竹も古材でスス竹といい囲炉裏の上で長年燻製にされた古材。数百年前に鉈で切り落とされた切り口もそのままに残ります。
自然素材は水屋にも
ここの水屋は秋田のヒノキ、30mmの材料を中心に、古材の竹や、施主の家にあった築100年近い障子などを再利用。もったいないの精神にのっとり、かつ、自然素材の柔らかさをちりばめています。
「もてなしの心」をご自宅にどうですか?炉の位置や水屋との関係はそれぞれの流派によって違いますので、点前畳や主客の位置関係もいろいろそのつど教えていただきますが、どうしても既存の建物に押し込みますので、決まりごとを崩すことになります。けれどその客をもてなす心、仕草や花、光の美しさを凝縮し、4畳足らずの世界に思いを込める。そんな茶室を作っていきたいと思います。




